『静かな人の戦略書』ジル・チャン
外交的な人の方がアピールが上手で社交的で成功しやすいと思われているが、そんなことはない、と勇気づけられる本。
そもそも人は外交的か内向的かは両極端ではなくて、どちらかに偏っているだけ。
さらに、内向的な人は思慮深く冷静に判断するし、プレゼンのような人前に露出する時にもとことん練習するから失敗は少ない。
かくいう私のキャラクターもかなり内向的だ。
職場でも団体行動は苦手で一人で行動するし、ランチはとにかく一人で食べたい。
家に帰ってもひとりの時間がないとイライラしてくる。そんなわけで子育て中はわが子の笑顔はたまらなく愛おしいのにトイレにこもって「ふぅーーーー」とため息をついていた。
それなのに仕事は営業だ。
大丈夫なのかって?
成果はそこそこ残している。
自分の強みを知って生かしているから。
つまり、そういうことが文字になってまとめられていた。自分を肯定できてしみじみと嬉しさがこみあげてくる。内向的な人は無理して八方美人になる必要はない。いくつもの事例でそれを証明してくれた。
内向型のメリットについてはスーザン・ケインの著書で広く知られるようになった。私も『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法』を読んでいた。
それでもまだどこかで外交的であることを求められるシーンがあると無理をしてしまっていた。本を読んだくらいで性格は変わらないが、氷が解けるように社会に溶け込んでいけるようになった。
そしてまたジル・チャンの言葉で強くなれた気がする。
すべての内向型の人に贈りたい優しい言葉
「あなたには価値がある」